仕事で成し遂げたい目標を叶えるためには、上司の協力が必要です。上司から協力を得るためにボスマネジメントを行いましょう。
今回は上司と信頼関係を築くために必要なボスマネジメントについて解説します。この記事を読めば、上司と良好な関係を築くことができるでしょう。ぜひ、ボスマネジメントに興味がある方は記事をお読みください。
(※ボスマネジメントの重要性については「自分の目的を叶えるためのボスマネジメント術の5つのコツ&注意点」でも解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。)
目次
ボスマネジメントとは
ボスマネジメントは、仕事で成し遂げたい目標を達成するために上司を動かすマネジメント術です。仕事を進めやすくしたり、実現したいことを支援してもらったりするためには上司と信頼関係を築く必要があります。そのため、能動的・戦略的に上司へ働きかけて、良好な関係を築いていかなければいけません。
ボスマネジメントの効果
ボスマネジメントを行えば、仕事で成し遂げたい目標を叶えてもらいやすくなります。「新たな仕事に挑戦して自分の能力を上げたい」「決裁権を持ちたい」などの目標が達成しやすくなります。このように、仕事の目標が叶えやすくなることがボスマネジメントの効果です。
また、上司と良好な関係を構築しておけば、職場の人間関係に悩まずに済みます。働きやすい職場環境を得るためにもボスマネジメントを行いましょう。
(参考資料:WJNO「The Boss Effect – What good management means to you」)
ボスマネジメントの7つの方法
ボスマネジメントは、次のような方法で行います。
1.上司を理解する
上司と信頼関係を築きたい方は、相手の興味・関心を寄せて理解していきましょう。誰でも気にかけてもらえることは、悪い気分がするものではありません。相手を気にかける姿勢は安心感が与えられて、信頼関係を築いていけます。上司を理解するとは、主に以下の項目に興味を寄せることをいいます。
- 上司の仕事の目標
- 上司が抱えている責任と問題
- 上司の長所や短所
- 上司が把握できていない問題
- 上司が理想とする働き方
2.信頼と尊敬を寄せる
上司に対して「信頼」と「尊敬」を寄せることは非常に大切です。上司の価値観が自分の価値観と異なる場合でも、相手を変えたいと思ってはいけません。相手の価値観を変えたいと働きかけると大きな労力が必要となり、信頼関係に亀裂が入る恐れがあります。
上司に対して不満を抱く場合でも、何かしらの理由がある場合があります。そのため、定期的に上司と話す場を設けて相手を理解していきましょう。上司の良い部分を見つけて尊敬と信頼を寄せることで、相手から本音を引き出せるようになります。
3.自分の強みを活かした役割を引き受ける
上司をサポートして信頼関係を構築したい場合は、自分の強みを活かした役割を引き受けましょう。自分の強み・弱みを客観的に把握して得意分野に携わっていけば、上司は安心して仕事を任せられます。絶大な信頼を寄せられる部下だと感じてもらえるように、自分の強みを活かした役割を引き受けてください。自分の強みが分からない方は自己分析したり、第三者から強み・弱みを聞いてみたりしましょう。
4.緊急度や重要度を意識する
仕事の緊急度や重要度を意識しましょう。仕事でトラブルを起こすと責任が問われるのは上司です。上司に迷惑をかけないためにも、「緊急度」や「重要度」など仕事の優先度を決めましょう。
優先順位を決めて仕事をこなせば、山積みの仕事を効率的に片付けられます。仕事を効率良く片付けられれば、上司から評価が得られるでしょう。
5.求めている情報を提供する
上司を理解すれば、相手が求めているものが分かるようになります。上司が抱えている問題を解決するためにも、必要な情報を収集して提供しましょう。上司を理解して力になりたい姿勢を示すことで、信頼を得ることができます。
6.相手の時間に配慮する
上司の業務範囲は幅広く多忙であることが多いです。そのため、上司に「報告」「連絡」「相談」をする場合は相手の時間に配慮しましょう。相手の様子を伺い、ベストなタイミングで話すべきです。
また、上司に報告や相談をする場合は内容をまとめておきましょう。何回も小分けをして話すと相手の時間を奪うことになります。相手に手間をかけないために、話し方やタイミングに配慮しましょう。
7.周囲からアドバイスを受け取る
周囲からのアドバイスは受け取りましょう。仕事ができる人は素直で謙虚な人が多いです。自分を過大評価することなく、周囲を頼ることも大切です。そのような人は成長が早い傾向があります。
また、アドバイスをした側も助け合いやすい関係だと思えます。上司は部下の人間性を見ているものです。そのため、周囲のアドバイスに耳を傾ける姿勢を持ちましょう。
補足:上司と信頼関係を築くことが近道
上司と信頼関係を築くことができれば、働きやすい職場環境が手に入ります。信頼関係を構築するためには、自分の気持ちに正直になるだけではいけません。上司に心を開いてもらう必要があります。そのため、信頼関係を構築するための方法を把握して、実践に移してみてください。
(参照資料:the happy manager「Manage Your Boss」)
ボスマネジメントに必要なスキル
ボスマネジメントの方法をご紹介しましたが、上司と良好な関係を構築するためにはスキルも必要です。ここでは、ボスマネジメントに必要なスキルをご紹介します。
問題解決力
問題解決力とは、問題を解決する能力を指します。問題が発生したとき、本質を見極めて解決までの行動を計画し実行していく力をいいます。仕事では予想外の問題が発生することも多いです。予想外の問題が発生しても冷静に受け止めて解決していくことができれば、上司から信頼が寄せられます。
自己責任力
自己責任力とは、仕事を最後までやり遂げる力を指します。仕事の責任を1人で抱え込む必要はありませんが、自己責任力を持ちましょう。仕事で失敗したときに、自己責任力を持っておくと「なぜ、失敗してしまったのだろうか?」「次に成功するためにはどうすれば良いのだろうか?」と考えられるようになります。
自己責任力が評価されて、仕事で成果を出せれば、自分が叶えたい目標を支援してもらいやすくなります。
社交力
社交力とはコミュニケーション能力を指します。言語や身振り、手振りなどの手段でコミュニケーションを取ることをいい、対人スキルと呼ばれることも多いです。立ち振る舞いや身だしなみを意識することで、上司や職場の人と良好な関係を築きやすくなります。
職場で良好な人間関係を築くことができれば、自分の目標を叶えるための支援をしてもらいやすくなります。
サポート力
サポート力とは陰で相手を支える力をいいます。相手が求めているものを理解してサポートするため、思いやりや努力が必要となります。上司が求めている情報を収集したり、予想外の問題が発生したときに対処したりすれば頼りにされるでしょう。
サポート力は相手から感謝されやすいため、相手と良好な関係を築きたい方は持つべきスキルです。
ポジティブ力
ポジティブ力とは、物事を前向きに捉えて実行していく能力です。上司は決裁権や責任を持っており、ときに不安を抱きます。上司が決断した内容にネガティブな言葉を投げてしまうと、信頼関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。常に上司が決断したことを応援できるようにポジティブ力を身につけておきましょう。上司の決断を受け止めて応援できる部下は、上司から支援が受けやすくなります。
(参照元:Inc.「7 Smart Ways to Effectively Manage Your Boss」)
まとめ
今回は、仕事の目標を叶えるために必要となるボスマネジメントについて解説しました。最後にボスマネジメントの方法と必要なスキルをおさらいしておきましょう。
【ボスマネジメントの方法】
- 上司を理解する
- 信頼と尊敬を寄せる
- 自分の強みを活かした役割を引き受ける
- 緊急度や重要度を意識する
- 求めている情報を提供する
- 相手の時間に配慮する
- 周囲からアドバイスを受け取る
【ボスマネジメントに必要なスキル】
- 問題解決力
- 自己責任力
- 社交力
- サポート力
- ポジティブ力
ぜひ、これを機会にボスマネジメントに取り組んで仕事の目標を叶えてみてください。