リモートワーク（テレワーク）をする場合の環境整備について

2025年04月21日

1 リモートワークで課題になることとは？
2 課題を解決する方法とは？
3 リモートワーク環境の営業活動は「MiiTel Phone」

新型コロナウィルス（COVID-19)の感染拡大をきっかけに、リモートワークの導入を進めようとしている企業は増えてきていますが、その移行に苦戦しているケースが多いようです。

この記事では、リモートワークをする場合の環境整備についての課題と、その解決方法について解説していきます。

リモートワークで課題になることとは？

リモートワークを行う上で、どのような課題が生じるでしょうか？
通信環境や作業環境の問題、社内システムへのアクセスについての問題等、リモートワークならではの課題が生じています。

課題１：通信環境の問題

リモートワークで必須となるのが、ネット環境の構築です。
GMOインターネットグループが従業員を対象に行った在宅勤務に関するアンケートによれば、「一般事務・管理部門・営業管理部門」で業務に支障がみられ、その原因として「ネット環境が悪く遅い、アクセスできない」が挙げられています。

パロアルトネットワークス社による、国内企業の意思決定者を対象にしたテレワークに関する調査においても、課題の最上位に、「通信が遅くなったり重くなったりすることがある」が挙げられています。

ネット環境が悪いと業務に支障をきたすだけでなく、作業効率や快適性、モチベーションにも大きく影響します。

課題２：作業環境の問題

リモートワークにおいて、作業環境が整っていないことも大きな課題の一つです。GMOインターネットグループの調査によると、適切な椅子や机、パソコンがないことが作業効率低下の原因として挙げられています。特に長時間の作業や集中力を要する業務では、オフィスのような環境が整っていないと、効率的に仕事を進めるのは難しくなります。

自宅とオフィスでは作業環境に違いがあり、特に不適切な椅子や机は姿勢に悪影響を及ぼし、肩こりや腰痛を引き起こす原因になります。例えば、長時間不適切な椅子で作業を続けた結果、腰痛に悩まされ、最終的には医療費がかかることになるというケースも想像できます。

課題３：社内環境・社内情報へのアクセスに関する問題

業務によっては、リモート環境から社内の情報に直接アクセスする必要が生じることもあることでしょう。

約470社の国内中堅企業を対象にデル・テクノロジーズが行った「IT投資動向調査追跡調査」によれば、63.9％の企業がリモートワークを実施しているにもかかわらず、60.7%もの企業がセキュアな接続環境がないため社内情報にアクセスできていないという実態が明らかになっています。

外部から社内情報へのアクセスを可能とするシステムを構築するのは手間やコストがかかります。専任のIT担当者がいない企業ではさらにハードルが高くなるでしょう。現状では、リモート環境から社内の情報に直接アクセスさせないようにしているケースが多く、生産性に問題が生じています。

課題４：家族への配慮、個人携帯から社外へ発信することへの抵抗

自宅で仕事をしていると、家族との時間と仕事の時間をどう区別するかが大きな課題です。特に、子どもがいる家庭では、仕事中に子どもの声や活動が気になることも多いです。

さらに、個人の携帯電話を業務で使う場合、情報漏洩のリスクもあります。

情報漏洩と持ち出しリスク
電話番号など従業員の個人情報やスマートフォン内のデータの管理、プライバシー侵害
通信料金や通信環境

また、情報セキュリティについてのリスクもあります。例えば、従業員がプライベートでアクセスしたサイトやアプリのインストールでウイルスに感染する恐れがあり、それによって情報漏洩が生じる可能性もゼロではありません。

課題を解決する方法とは？

通信環境、在宅勤務環境の整備、社内情報へのアクセス、家族への配慮など、リモートワークにおける上記のような課題に悩んでいる企業は少なくありません。

しかし、一つ一つの課題を解決することで、より快適にリモートワークを行うための環境を整えることが可能です。ここからは、課題の解決方法について詳しく解説します。

通信環境の整備

光回線やVPNなどの導入により、安定した通信環境を確保します。通信環境の整備では、光回線を選ぶことで、通信速度や安定性を確保できます。特に、リモートワークの際には、ビデオ会議や大容量のデータ送信が必要となるため、光回線が必須です。

また、VPNを導入することで、社内のシステムやデータにアクセスする際のセキュリティを強化できます。VPNを全社員に導入し、リモートワーク時でも社内ネットワークに安全に接続できるようにすることで、セキュリティ事故を未然に防ぐことがでできます。

在宅勤務環境の整備

リモートワークの作業環境を整えることは、業務効率を大きく向上させる鍵となります。長時間の作業においては、エルゴノミクス（人間工学）を意識した快適な椅子や机が重要です。これにより、体への負担を減らし、集中力を持続させることができます。

さらに、Web会議を行う際には、カメラ付きのモニターや静かな場所を選び、音声のクリアなヘッドセットも用意しましょう。
マイクのノイズを抑えるツールの導入を検討するのも良いでしょう。

また、従業員にオフィスチェアやモニター、デスクライトを支給し、快適な作業環境を提供することで、作業効率が向上し、ストレスを減少につなげる取り組みもあるでしょう。リモートワーク環境を整えることが、業務の生産性向上に直結します。

家族への配慮、個人携帯から社外へ発信することへの抵抗

リモートワークでは、仕事とプライベートの時間をうまく分けることが重要です。特に家庭内で仕事をする場合、家族との時間と仕事の時間をきちんと分ける工夫が求められます。たとえば、Web会議の時間を事前に調整するなど、家族の生活リズムに配慮した対応が効果的です。

また、個人の携帯電話で業務を行うことに抵抗がある場合、MDM（モバイルデバイス管理）システムを導入することで、業務用デバイスを安全に管理できます。これにより、情報漏洩や端末紛失のリスクを低減でき、業務とプライベートをしっかり区別することができます。
さらに、通信量の補助や端末管理などの制度を導入することで、リモートワークの効率を向上させ、従業員の快適な作業環境を提供することが可能です。