連続インタビューVol.4 ビズリーチ・茂野氏「人材育成・モチベーション管理・定量目標」
みなさん、こんにちは。
株式会社ビズリーチ インサイドセールス部 部長 茂野 明彦氏へのロングインタビュー、第4回です。
第3回は、「見込み顧客を獲得するために行っていたこと」と「インサイドセールスチームの組織や採用」を中心にお話を伺いました。
今回は「人材育成 」「モチベーション管理と定量目標」についてお話していただきました。
株式会社ビズリーチ キャリアカンパニービジネスマーケティング本部 インサイドセールス部 部長 茂野 明彦氏 / Akihiko Shigeno 大手インテリアメーカーを経て、人材系ベンチャー企業に転職。5年間大手通信会社に出向後、自社に戻り研修事業を立ち上げる。2012年8月、株式会社セールスフォース・ドットコムに入社し、グローバルで初のインサイドセールス企画トレーニング部門立ち上げに携わる。2016年12月、ビズリーチ入社。現在は、インサイドセールスグループとマーケティンググループを統括する。 ※所属・役職等は取材時のものです。
株式会社ビズリーチについて 「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」をミッションとし、2009年4月より、人材領域を中心としたインターネットサービスを運営するHRテック・ベンチャー。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、シンガポールに拠点を持ち、従業員数は1,238名(2018年6月現在)。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」や、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」、AI技術を活用した戦略人事クラウド「HRMOS(ハーモス)」、求人検索エンジン「スタンバイ」、事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」などを展開。 参照URL:https://www.bizreach.co.jp/
株式会社ビズリーチ キャリアカンパニービジネスマーケティング本部 インサイドセールス部 部長 茂野 明彦氏 / Akihiko Shigeno 大手インテリアメーカーを経て、人材系ベンチャー企業に転職。5年間大手通信会社に出向後、自社に戻り研修事業を立ち上げる。2012年8月、株式会社セールスフォース・ドットコムに入社し、グローバルで初のインサイドセールス企画トレーニング部門立ち上げに携わる。2016年12月、ビズリーチ入社。現在は、インサイドセールスグループとマーケティンググループを統括する。 ※所属・役職等は取材時のものです。
人材育成のトレーニングプログラム
ーー人材育成はどのように仕組化しましたか? 茂野 最初はすべて私が人材育成の管理をしていました。ありがたいことに、毎月継続的に新しい仲間に入社していただき、初月中に仕事に慣れていただけるように指導、トレーニングを行っていました。 引き続き現在も毎月仲間が増えており、組織の規模が大きくなってきたので、私が行っていた育成を10カ月のトレーニングプログラムにまとめて、専門トレーナーのもとで人材育成を行っています。 ーー10カ月のトレーニングプログラムの内容はどのようなものでしょうか? 茂野 1ヶ月ごとに内容が区切られており、期間ごとにステップを踏んでいく形となっています。(下図ご参照) 最初はシステムの操作やヒアリング力の向上など、成果を出すための基本的なところから教育します。次はインバウンドリードのハンドリング方法や失注商談の掘り起こしなどのアウトバウンドにつながる仕事のインプットを行います。 後半はオンラインセールスにステップアップする準備段階としてプレゼンテーションや自己の課題整理の方法を教えます。 オンラインセールスに進んだ後はパイプライン管理の方法、フェーズ管理の方法、お客様へのアプローチの仕方などキャリアに合わせたトレーニング方法を都度カスタマイズしています。 ※図は簡易的なものです。 ※10ヶ月はあくまでも目安であり、個人のスキルに応じて期間を調整します。私たちは飛行機のエンジンである
ーー凄い。。。流石仲間を大切にするビズリーチだけあって、トレーニングもかなり充実していますね。。。 ーー一方で、いくらトレーニングをしたとしても、エンゲージメントを上げないとなかなか結果が伴わないと思います。エンゲージメントを上げるためのモチベーション向上施策はどのように行っていますか? 茂野 1つ目は目指すべきゴールを設けることです。 「僕らが目指すのは日本一のインサイドセールスである。現段階では、より優れている他社があるかもしれない。しかし、私たちは彼らを一定期間内で追い越す。」と毎日説き続けました。このように視座を高く保ち、挑戦的な目標を忘れないことがモチベーション管理において必要不可欠です。 2つ目は、私たちが行っているインサイドセールスの貴重性、必要性を自覚し続けることです。 具体的には外部講師を招き、インサイドセールスの価値についてお話をいただいたりしました。世界のマーケットにおけるインサイドセールスがどれほどの広がりを見せているのか、何が起こっているか、どれほど必要とされているのかなど詳しい説明をいただきました。 朝会においては他部署の方から「インサイドセールスは私達にとって生命線です。」とお話をいただいたり、役員の方からは「インサイドセールスは心臓です。インサイドセールスが全身に血液を送ります。これから多くの商談はインサイドセールスが提供します」と宣言されたことが私たちにとって大きな原動力となりました。 自分自身だけでなく、他者からもインサイドセールスの価値を認めてもらうことがモチベーション管理において重要です。 ーー茂野さんがビズリーチの一員となった後、インサイドセールスチームとしてMission/Visionは掲げていましたか? 茂野 はい、ビジネスマーケティング本部として掲げていました。 一言でいうと「私たちが会社の成長のエンジンである」ということです。 私たちが成長のエンジンであるから、私たちが止まったら会社も止まるということを強く意識しています。当初のイメージとしては車のエンジンでしたが、2017年8月から新卒がたくさん入ってきたため、大きくなって飛行機のエンジンとなりました。(笑) 「今、私たちが止まったら墜落する。だから、飛翔し続けよう。」という意識を持つようになりました。定量目標で判断する
ーー立ち上げ時のKGI,KPIはどのようなものでしたか? 茂野 KPIは商談数、KGIは売上です。 最初ですので、とてもシンプルに設定しました。 ーーKGI,KPIは他部署と一緒に目標設定されたのですか? 茂野 はい、他部署と一緒に設定して、取り組んでいます。 例えばマーケティングチームと、このKGIをクリアするには大体これくらいKPIが必要で、このKPIをクリアするには大体これくらいのリードが必要だということを算出し、一体となって取り組んでいます。各事業部とも連携し、日々研鑽しています。 しかし、時期が経つにつれて少しずつ変わっていきました。 いまは4つの指標で目標設定しています。- 商談数
- 商談化数(商談のうち、有効な商談に至った数)
- 受注数
- ポイント数(ビズリーチ独自のポイント制度)
次回予告
さて、お話はまだまだ続きますが、第4回はここまでとさせて頂きます。 次回は「業務を円滑するために工夫しているポイント」、「反省を元に取り組んだこと」について公開予定ですのでお楽しみに! 【過去記事】 第1回インタビュー記事「インサイドセールスが企業の成長に欠かせない理由とは?」 第2回インタビュー記事「ビズリーチがインサイドセールスに注力する理由」 第3回インタビュー記事「インサイドセールスチームの組織や採用」株式会社ビズリーチについて 「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」をミッションとし、2009年4月より、人材領域を中心としたインターネットサービスを運営するHRテック・ベンチャー。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、シンガポールに拠点を持ち、従業員数は1,238名(2018年6月現在)。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」や、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」、AI技術を活用した戦略人事クラウド「HRMOS(ハーモス)」、求人検索エンジン「スタンバイ」、事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」などを展開。 参照URL:https://www.bizreach.co.jp/