これから迎えるAI全盛時代……
音声データがもつ価値はますます高まっていく
【音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS】第5章
株式会社RevCommの代表取締役 會田が初の著書『音声×AIがもたらすビジネス革命 VOICE ANALYSIS』を2024年7月2日に幻冬舎より発刊いたしました。
先週は第4章の内容を簡単に紹介させていただきましたので、今回は最終章である第5章の内容をご紹介いたします。
AI社会での競争力を高める
AI社会で先頭を走るためには、音声データを最大限に活用することが求められます。業務では、簡単な業務や繰り返しの業務をできる限りAIに任せます。資料へのテキスト入力、翻訳、議事録の作成、計算などは、AIが速く正確に処理します。これにより生産性が向上し、経営の変革につながります。
AIの活用度合いが企業の成長に直結する社会では、どれくらいの仕事をAIに任せているかが新たなKPIとなります。オペレーション業務の人が担う割合をゼロにする企業が競争を勝ち抜きます。AIが民主化する社会では、業務の効率化と最適化が進み、現場の負担やミスも減ります。
経営層も現場も会議やミーティングの内容を音声データとして蓄積し、データを入力して溜める社風を構築した企業が市場で競争力を持ちます。
言語の壁がなくなる
音声データを溜めつつ、AIや音声データの活用方法を考えることも重要です。AIが活躍する社会では、自動営業AIや自動顧客対応AIなどの活用案が出てきます。組織音声データを溜めつつ、AIや音声データの活用方法を考えることも重要です。AIが活躍する社会では、自動営業AIや自動顧客対応AIなどの活用案が出てきます。組織は、従業員一人ひとりに決定権を委譲し、新たな発見や挑戦を促進することが重要です。
インターネットの発達と翻訳エンジンの進歩により、言語の壁がなくなり、最先端の論文やセミナー動画などが即座に日本語で読めるようになります。この環境を利用してAIの知見を増やし、新たな活用アイデアを出すことができます。
学ぶことがAIを育てることに繋がり、それが理想的な人とAIがともに成長する社会です。日々の業務に必要な知識や経営に関するノウハウも言語の壁を超えて無制限に学べます。AIは優秀な先生や家庭教師の役割も果たします。
は、従業員一人ひとりに決定権を委譲し、新たな発見や挑戦を促進することが重要です。
AI活用を考えるうえで重要なレイヤー
AIを利活用する際には、AIを支えるレイヤーを分けて考える必要があります。ハードウェア/コンピューティングレイヤー、データレイヤー、アルゴリズムレイヤー、アプリケーションレイヤーがあります。ハードウェアとアルゴリズムレイヤーでは巨大な資本が必要であり、大企業が市場を掌握しがちです。
一方でアプリケーションレイヤーでは、クラウド化により常に最新のアプリケーションを手軽に利用できるようになっています。アルゴリズムレイヤーにおいては、各分野に最適な人工知能モデルが乱立し、固有のデータが最大の競争力となります。
企業は自社がどんなデータを持ち、そのデータを活用してどんなアウトプットを出せるかゴールイメージを持つことが重要です。
AIにできないことが競争力を生む
企業がAIを活用し業務をそれに任せるほど、人は暇になります。この時間を有効に使い、新たな成長の機会を見つけ出すことが重要です。人が取り組むべき業務のキーワードは「AIにできないこと」です。
人間の脳とAIを比較すると、反射神経や仲間意識などが重要になると予想されます。経験を増やすために出歩くことも、人にしかできないことです。現場を知ることはリアルな情報を取得する貴重な経験であり、AIにはできないことを知見にする点で重要です。
AIからの出力に責任を持つことも人にしかできないことです。AIの出力を鵜呑みにせず、常に正しいという思い込みにも注意し、クリティカルな思考で業務に組み入れていくことが大事です。
経営者の役目は変革を起こすこと
「AIにできないこと」は人にしかできないことです。企業や事業の変革を起こすことも人にしかできません。AIが普及するとそれが社会を変えているように見えますが、実際に社会を変えているのはそれを有効活用する人です。
変革に必要なスキルは4つあります。1つ目は、未来を描く力です。ロジカルなアプローチとイロジカルなアプローチがあります。ロジカルなアプローチはデータドリブンな方法で、AIによる分析や予測の精度が高まります。
イロジカルなアプローチは成功確率や成長の効率とは別の基準で考える方法です。未知の可能性に事業機会を求めていく意思決定ができるのも人です。社会を変える事業を作った名経営者もこのタイプの人が多く、AIが「おすすめしない道」を切り拓いていくことが変革につながることもあります。
熱量と信念が人を動かす
変革に必要な2つ目のスキルは、伝える力です。データを根拠に説得する方法と、熱意や信念で伝える方法があります。AIの性能が高まるほどデータによる説得力は高まります。
しかし、熱意や信念による伝え方は、AIには真似できない人間の特性です。未来を描く力と伝える力を持つことで、AI全盛時代においても人が主導する変革が可能です。
変革に必要な3つ目のスキルは「共感する力」です。リーダーが組織内外の人々の気持ちや考えを理解し、共感することで、信頼関係が築かれます。共感を持つことで、従業員一人ひとりの意欲を引き出し、組織全体の士気を高めることができます。共感力は、チームの一体感を生み出し、難局を乗り越える力となるのです。
最後に「実行する力」が必要です。どんなに優れたビジョンを描き、効果的に伝え、共感を得たとしても、それを実際に行動に移すことができなければ、何の意味もありません。リーダーは、計画を立てるだけでなく、具体的なアクションを起こし、成果を出す能力を持つことが求められます。変革を実現するためには、継続的な努力と柔軟な対応が不可欠です。
経営者はこの4つの力を駆使し、AIと協力しながら新たな時代を切り開いていくことが求められます。
第5章の紹介はいかがでしたでしょうか?
第1章から第5章にわたり、AI時代における音声データの価値と、音声データ活用の仕組みづくりについて解説をさせていただきました。
企業が業務の自動化、効率化、省人化によってAI時代を勝ち抜いていくために、本書が一助となれば幸いです。
より詳細を知りたい方は是非書籍をご覧ください。