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売れる不動産営業のトーク術とは?

不動産営業においては、業績連動型の給与体系が多いため、経営者だけでなく営業担当者も成果が上がるか否かは死活問題です。不動産業界において、売れる担当者と売れない担当者はハッキリと分かれます。なぜ、このような現象が起きるのでしょうか?

今回は、売れる不動産営業のトークをご紹介します。この記事を読めば、成果を上げるためのコツを身に付けることができます。ぜひ、営業でお悩みの方は本記事を読んでみてください。

売れない営業マンの営業スタンスとは?

不動産営業で成果が出せない営業担当者の営業スタンスの特徴は以下の3つです。

言いなり型

言いなり型とは、お客様から聞いた話を真に受けて対応することをいいます。「総額5,000万円ぐらいで、中野駅から徒歩15分以内で新築3LDKを希望しています。土地は30坪は欲しいです。」というオーダーがあった場合、インターネットで検索をしたら該当物件は出てくると思いますが、お客様側でもすでに検索しているはずです。

該当物件があれば、敷居の高い不動産にお問い合わせをしてこないでしょう。お客様は、インターネット上に存在しないものを希望しています。また、不動産を探し始めたお客様は、理想と現実のギャップが多いものです。そのため、お客様の言う通りに一生懸命に物件を探しても該当する物件は見つからないのです。

自己都合型

自己都合型とは、営業担当者が自分の都合を優先することをいいます。不動産仲介の営業担当者の給与体系は成果連動制です。仲介手数料が多いほど、給与に反映されていきます。このような仕組みであるため、自己の都合を優先させる担当者も少なからず存在します。

仲介手数料が多い物件を絶対に売り込もうと考える気持ちは、お客様にも伝わるものです。ガツガツした雰囲気で近寄れば、二度と電話に出てもらえなくなります。最悪の場合は「自分の都合で提案をしてくる不動産会社だ」と口コミが書かれてしまうかもしれません。このような自己都合型の営業は、やればやるほど上手くいかなくなります。

値引き型

値引き型とは、特典を付けて契約を締結させることをいいます。仲介手数料を含めて安いに越したことはありません。しかし、不動産購入は安いだけではお客様は動きません。また、お客様の中には仲介手数料が安いと不安を感じやすくなります。

「物件に瑕疵があるのではないか?」「この不動産仲介業者と契約して大丈夫なのだろうか?」と不安を感じます。不動産は高額商材のため、お客様が必要としているのは「安心感」です。それにも関わらず値引きをすると、故障臭さが増して売れなくなってしまうのです。

参考資料:横浜地域No.1を獲得した不動産営業術

売れる不動産営業マンの営業スタンスとは?

次に、売れる不動産営業担当者の営業スタンスをご紹介します。

提案型

不動産を探し出したお客様は、どのような家を望んでいるのか具体的に整理できていないことが多いです。そのため、お客様の言いなりでは不動産は売れません。

例えば、30坪の一戸建てを希望するお客様にヒアリングをすると、実は30坪の広さが必要ではない場合もあります。お客様の家族構成や理想の暮らしを聞くと25坪で済む場合があります。30坪から25坪になれば、予算内でハイグレードな家に住めるようになるかもしれません。

このような提案をしてあげて、お客様と信頼関係を結ぶことができれば、次々に不動産は売れていきます。

顧客優先型

顧客優先型とは、お客様の理想の暮らしを不動産知識を活用して実現させることをいいます。不動産営業でも物理的な家を売るだけではありません。不動産を購入するとどうなるのか、家族にどのような変化が生じるのか、より良い暮らしを実現できるかを一緒に考えてあげるのです。

「お客様がどうなりたいのか?」「お客様が何を望んでいるのか?」に焦点を当てて、ブレないことがお客様の満足度を上げることで信頼を獲得していきます。

フォロー型

不動産会社に相談しているお客様の中には、全てを気軽に話せる方ばかりとは限りません。また、お客様は不動産に関しては素人です。そのため、お客様が心の中で感じている「コレってどういうことなのだろう?」を拾ってあげることが大切となります。

この疑問を1つ1つ拾ってあげると、お客様から困ったときに助けてくれる人に感謝してもらえます。それが、顧客満足度に繋がり、最終的に紹介案件などに結び付くのです。

 (参考資料:横浜地域No.1を獲得した不動産営業術

売れる不動産営業のトーク術

売れない不動産営業と売れる不動産営業のやり方について理解して頂けたと思います。実践していくためにも、具体的なトーク術を身に付けておきましょう。ここでは、売れる不動産営業のトーク術をご紹介します。

1.ファースト・マジック・クエスチョン

ファースト・マジック・クエスチョンとは、お客様が求めている物を聞く場合に使用するトーク術です。

【トーク例】

2.マインド・キー・クエスチョン

マインド・キー・クエスチョンは、お客様の本心を聞き出せたときに、更に深堀りするためのトーク術です。本心が聞けたときに「具体的には」「例えば」と話を深堀りしていきます。

【トーク例】

参考資料:凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク

3.サークルプロスペクティングコールスクリプト

サークルプロスペクティングコールスクリプトは、潜在顧客を得るためのトーク術です。相手に営業すると敬遠されてしまう恐れがあります。

しかし、身近な人で不動産購入や不動産売却を検討している方はいないかを尋ねるだけであれば、警戒心もなく教えてくれるでしょう。見込顧客を探す際に有効なトーク術です。

【トーク例】

4.コミュニティチャンピオン

高い専門性を持っている方は、権威性を示すだけで顧客から信用を得ることができます。

【トーク例】

5.エレベーターピッチ

エレベーターピッチとは、エレベーターに乗っているくらいの短い時間で自分自身や自社のビジネスなどについてプレゼンする手法です。つまり、短時間で自分の強みを的確に伝える方法を指します。さらに、営業においては日常の会話のように、相手の話に共感をしてあげることがポイントになります。

【トーク例】

6.類似事例を出す

類似事例を出して説明をすれば、お客様はイメージが湧き納得しやすくなります。

【トーク例】

7.顧客情報を分析する

インターネット上で獲得した見込顧客は、さまざまな情報が得られます。お客様が入力した情報だけではなく、Webサイト訪問の履歴などが解析できます。

【トーク例】

8.優秀な不動産営業のトーク術を参考にする

社内で成果を上げている担当者のトーク術を参考にするという方法もあります。デジタルツールの登場により、通話内容や商談内容を録音・録画できるようになりました。また、各担当者のトークの違いをデジタルツールで解析できるようになりました。優秀な不動産営業のトーク術を学べば成果が上がります。

参考資料:15 Super-effective Real Estate Cold Calling Scripts [Download PDF]

まとめ

今回は、売れる不動産営業の型と営業のスタンスとトーク術について詳しく解説しました。最後におさらいをしておきましょう。

【売れる不動産営業の営業スタンス】

【売れる不動産営業のトーク術】

これらのノウハウを社内に蓄積していけば、組織全体の営業力を上げていけるはずです。ぜひ、これを機会に実践してみてください。

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