テレワークの普及で、FMCサービスが注目を浴びています。
総務省「コロナ禍における企業活動の変化」では、大企業51.0%、中小企業27.5%がテレワークを導入していると述べられています。導入企業数は増えてきていますが、在宅勤務の環境の整備が難しいという理由で導入していない企業も一定数あります。このようなテレワークの悩みを解決する1つのサービスが「FMC」なのです。
今回はFMCサービスのメリット・デメリットについて詳しく解説します。ぜひ、テレワークの導入を検討している方は、この記事を参考にしてみてください。
目次
FMCとは
FMCとは、Fixed Mobile Convergence(固定電話と携帯電話の融合)の略で、通常は別々に契約する固定電話と携帯電話のキャリアをまとめることをいいます。
1つのキャリアに纏めることにより電話番号が共有できるため、携帯電話を固定電話の代わりに利用できるようになります。
[一般的な利用方法]
- 外出先(携帯電話)から会社への着信を受ける
- フリーアドレスオフィス環境で内線子機として使用する
- 固定電話と携帯電話の通信を内線で行う
FMCは固定電話が携帯電話に切り替わり始めた2000年頃に登場して注目を浴びました。
2つのFMC
FMCには「キャリアFMC」と「アプリFMC」があります。どちらのサービスが良いかは、各自で異なるため、2つの違いを理解しておきましょう。
1.キャリアFMCとは
キャリアFMCとは、固定電話と携帯電話の回線を1つの契約で提供する方式をいいます。MNO(通信事業者)が提供する専用回線と、自社で保有するPBXを接続して発着信を制御します。そのため、通信が安定していることが大きな特徴です。
通信事業者によってサービス内容は異なり、専用PBXが必要になる場合があるため、契約前に確認するようにしましょう。
2.アプリFMCとは
アプリFMCとは、携帯電話に専用アプリケーションをインストールして、端末同士を通信させる方式をいいます。1台の携帯電話で2つの電話番号(会社の代表番号+携帯電話番号)を所有することが可能です。
アプリ提供ベンダーが保有しているクラウドPBXを利用するため、携帯電話から会社の代表番号で外線をかけられます。
FMCのメリット
まずはFMCを利用するメリットは3つあります。
1.電話料金が削減できる
FMCを利用してキャリアを統一すれば、事務所と携帯電話の双方間の通信料が無料になります。そのため、電話料金を削減することが可能です。
従来は、外出中の従業員と通話する場合は外線通話となり電話料金が発生していました。しかし、キャリアを統一して内線化をすれば、外出先の携帯電話とも内線できるようになり電話料金が必要なくなります。このようなサービスの仕組みで、電話料金が削減できるのです。
2.ビジネスの機会損失を防ぐことができる
FMCを利用すれば、外出先でも携帯電話で内線通話ができます。そのため、お客様からのお問い合わせに対してすぐに対応ができて、ビジネスの機会損失を防ぐことができます。
[FMCサービスの事例]
- お客様「営業部の田中さんはいらっしゃいますか?」
- 事務員A「お待ちください」(※事務員A氏は田中氏へ内線)
- 田中「はい。田中です。」
- 事務員A「田中さん、外出中ですか?M商事のB社長が事務所に電話をかけてきているのですが、繋いでも宜しいですか?」
- 田中氏「はい。お願いします。」 (※お客様へ切り替え)
- お客様「もしもし、田中さんでしょうか?」
- 田中氏「はい、どうもB社長、いつもお世話になってます!」
- お客様「早速ですが、明日4時までにXXXを1,000個納入お願いできますか?」
上記のように、外出先でも電話を内線で転送してもらえるため、ビジネスの機会損失を防止できます。
3.多様な働き方を実現できる
FMCを利用すると、テレワークなど多様な働き方を実現できるようになります。その理由は、FMCを利用すれば携帯電話を固定電話の代わりとして使用できるためです。そのため、固定電話を設置する必要がなくなります。
固定電話を設置するには、配線工事が必要なため、事務所移転やレイアウト変更が大変でした。しかし、携帯電話を固定電話の代わりに使用すれば、配線を気にせずにオフィスレイアウトを自由に設計できます。それだけでなく、外出先の携帯電話から会社の代表番号が使用できるため、場所を問わずに働けるようになります。
参考:『belong スマホを内線化できる「FMC」とは?メリットや大手キャリアのサービスを紹介』
FMCのデメリット
ただし、FMCにはデメリットがあります。
1.キャリアを統一する必要がある
FMCの中でキャリアFMCの場合は、固定電話と携帯電話を1つに集約して運用するため、それぞれの通信キャリアを揃える必要があります。そのため、複数のキャリアを契約している場合は、使用しないサービスを解約しなければいけません。キャリアを解約する場合は、違約金が発生する恐れがあるため注意してください。
2.携帯電話の外線発信は携帯番号が表示される
FMCを利用すれば、事務所に掛かってきた電話を内線で転送して、外出先から応答できるようになります。とても便利なサービスですが、キャリアFMCの場合は、外出先(携帯電話)から電話をかけると、相手側には携帯電話番号が表示されてしまいます。
ただし、この場合もクラウドPBXを利用すれば問題を解決できます。クラウドPBXとは、電話交換の機能をインターネット経由で利用するサービスです。クラウドPBXは、固定電話以外にもスマホやパソコンなども接続ができ、各端末の内線化ができます。それだけでなく、FMCとクラウドPBXを組み合わせて利用すれば、携帯電話から会社の代表番号を利用できるようになります。ちなみに、クラウドPBXについてはこちらの記事「クラウドPBXとは?オンプレミスから進化したサービスの魅力を解説!」をご参照ください。
参考:『belong スマホを内線化できる「FMC」とは?メリットや大手キャリアのサービスを紹介』
アプリFMCならAI搭載型IP電話「ミーテル」がおすすめ
FMCサービスの魅力をご紹介してきましたが、導入を検討している方へ「ミーテル」をおすすめします。
翌営業日から運用できる
回線工事はクラウド上で行うため、お客様先での工事は必要ありません。契約後、最短翌営業日からサービスを利用できます。そのため、リモートワークなどを考えており、早期に携帯電話から会社代表番号を使える状態にしたいという方におすすめのサービスです。
情報共有を強化できる
ミーテルは、AI搭載型IP電話です。お客様との通話内容は自動録音しており、専用サーバー上に保存しています。これらの録音データを共有しておけば、テキスト上では分からないことまで把握できるようになります。
とくに、カスタマーサポートではトラブルが起こりがちのため、録音データの共有などは必要不可欠です。このような情報を共有できることが、ミーテルの強みとなっています。
顧客対応力を強化できる
ミーテルには、教育機能が搭載されており、各自の通話をAIスコアリング化することができます。スコアリングでは、「話す速度」「ラリー回数」「被せ率」「Talk:Listen率」などが定量評価されるため、どこを見直すべきかが分かります。
このようなスコアリングを活用して、人材教育していけば、顧客対応力を強化できることもミーテルの魅力です。
システム連携で生産性を向上できる
ミーテルは、CRMシステム(顧客管理システム)やSFAツール(営業支援ツール)と連携できます。システム連携をして、生産性向上ができます。
例えば、CRMシステムとミーテルを連携させれば、通話内容をCRMシステムに反映できます。また、着信時に顧客情報や営業進捗状況をポップアップ表示できるなどの業務効率が見込めます。
コストパフォーマンスが高い
ミーテルは、豊富な機能が搭載されているサービスですが、初期費用0円、月額5,980円/1IDで利用できます。そのため、コストパフォーマンスが高いと評判です。
特に、ハイパフォーマーのスタッツが可視化できることにより、セルフコーチングで教育コスト削減ができ、かつミーテルの活用により効率的なテレワーク環境を実現できるので、オフィスに関わるコスト削減も可能な点が評価されています。
また、単月契約ができるため、サービスに不満を抱いたら解約することができます。解約時は違約金も発生しないため気軽に利用できます。
参考:『アイミツSaaS MiiTelの評判と実態【2022年最新版】』
まとめ
今回はFMCサービスについて解説しました。FMCサービスを利用すれば、多様な働き方を実現できます。
ぜひ、電話業務を効率化したいと思った方は、これを機会にサービス利用を検討してみてください。
「ミーテル」であれば、携帯電話から会社代表番号を利用できるようになります。回線工事などの必要もなく、最短翌日で利用が可能です。ぜひ、FMCサービスに興味を持った方はお気軽にお問い合わせください。